ご実家のリフォームに合わせて箪笥のリメイクをしたいとご相談いただきました
亡きお母様がお使いになっていた箪笥、TVボードとローチェストへのリメイクをご検討でした。
リフォーム工事が始まる前に箪笥をご実家から搬出してほしいということで、enstol工場に持ち帰り、箪笥の仕様を確認しました。
上・中・下と3分割の箪笥、上段はガラスの引き戸の飾り棚、中段は小引き出しのある3段の引き出し、そして下段は同じサイスの3段引き出し。
こちらは、上段の飾り棚。TVボードにリメイクします。
通常、背の高い箪笥の天板には重たいものを置くような仕様になっておらず、化粧も施されていません。
既存の天板に化粧を施し、TVを置くための可動式の天板を製作しました。
完成したのが、こちら。
そして、3段引き出しの中段と下段。
小引き出しのある中段を活かしてローチェストにします。
中段は天板の上に上段の飾り棚が重ねられていたこともあり、強度は十分。
ただ、経年によりキズや汚れが目立つので、塗り直しをすることに。
下段の台輪を取り外し、キズや汚れを補修して、中段に移設しました。
完成したのがこちら。
ご要望のとおりリフォーム工事の完成時期に合わせて作業を完了させました。
お届けしてから数日後、お客様からお礼のメールとともにかわいいお写真をいただきました。
お届けいただいたものは
物を乗せようと思ってたところに
猫達が喜んでのっています。
猫ちゃんたちにも喜んでいただけた今回のリメイク、
微力ながらご依頼いただいたN様のお役に立つことができ、光栄に思います。
詳細はお伝えできませんが、高齢化社会の構図そのものだと感じ、他人事とは思えませんでした。
家具としての用途が変わらないリメイク(箪笥からローチェスト 等)は、部材をそのまま活用できるなど比較的簡易な作業内容となり、費用的にも抑えることができます。
逆に、用途を変更するリメイク(箪笥からデスク 等)は、活用できる部材を採取するため解体が必要となり、その分作業が増え、費用的にも高額となります。
リメイクをご検討中の方のご参考になれば幸いです。