ドレッサーのリペアをご依頼いただきました。
亡きお母様がご使用になっていた思い出のドレッサー、面影は残しつつ、使い勝手のいいようリペアしました。
リペア前の状態、長年のご使用による汚れやキズ、そして思い出のシールも見受けられます。
引き出し内部は、所々底板に隙間がありました。
そして、リペア後。
ミラーを交換、天板の汚れは剥離して塗装し直し、引き出しのキズもきれいになりました。
引き出し底板の隙間は埋木を施し、扉の内部にはトレーを製作して使い勝手よくしました。
そして、コンセントはすっきりシャープなものに、取っ手と蝶番もすべて交換。
面影はしっかり残しつつも、これからも長く心地よくお使いいただけるようになりました。
お届け後、お客様よりうれしいご連絡をいただきました。
ドレッサーを見た息子が嬉しそうに『ばぁばの家にいるみたいな気持ちになる』とポツリと言いました。
両親は亡くなりましたが、リメイクして、新居に置くことで寂しさが和らぎ、この家具を見るとなんだか安心します。
家具のリペアやリメイクは新たに製作するよりも大変なことが多いですが、
お客様のこれまで(過去)とこれから(未来)を考えることで、わたしたちにとっても思い入れのある家具となりました。
ありがとうございました。