家具修理と並んで多くご相談いただく「家具のリメイク」。
今お持ちの家具を捨てて新しい家具を買うのではなく、今お持ちの家具を新たな家具の「材料」として活用し、使い続けるという選択です。
捨ててしまえばゴミとなりますが、リメイクすれば材料として蘇ることができるのがリメイクの特徴。
今回は「家具のリメイク」についてご紹介したいと思います。

「修理」とは異なり、家具の一部分を活かしながら足りない部分を新たにデザイン・製作して付け加える過程が生じる「リメイク」。
その特殊性ゆえ、お客様の中には購入店やメーカーで断られenstolに辿り着いたという方も少なくない一方で、「リメイク」はまさにenstolの得意とするところなのです。
お客様が希望する用途・サイズ・イメージ・ご予算などを綿密にヒアリングし、それをもとにデザイナーのオカノがデザインを描いていきます。

ご依頼いただく家具もリメイク内容もすべて異なるため、一点一点お客様とやりとりを重ねながら図面を完成させていくオカノ。
その工程はオーダー家具製作によく似ていますが、すでにある部材を活かしながらお客様の意向も汲みつつ、いかに美しく機能的に仕上げるかが、オカノのセンスの見せ所でもあります。

こうして図面が完成しお客様に承諾をいただけたら、バトンは職人たちの手へ。
こちらでもやはり一点一点、手仕事でリメイクを行います。
手頃な価格の家具が多くある中、あえてリメイクを選ぶのは「大切にしたい」というお客様の思いがあるからだとわたしたちは考えます。
その思いに応え、リメイク後もまた長く使い続けていただけるよう、心をこめて家具に向き合います。

こちらはダイニングテーブルから座卓へのリメイク事例。
天板幅を縮小し、脚をカットして高さを低く変更、元の塗装を剥がして黒く塗り替えました。

ローテーブルからダイニングテーブルへのリメイク事例。
もとの脚と同じデザインの脚を新たに製作し、高さを変更しました。

ダイニングテーブルのデザイン変更の事例。
好みのインテリアに合うように見た目を変えたいとのことで、天板は縁をカットし面取加工を行い、元の塗装を剥がして再塗装。
脚はビーチ無垢材で新たに製作しました。

タンスのリメイク事例。
上下段に重ねるタイプのタンスを1台に集約しました。
小ひきだしを移設し、天板を新たに製作。
背板・ひきだし底板の割れ補修も行いました。

また、座卓からダイニングテーブルへのリメイクでは、enstolオリジナルテーブルのデザインを取り入れたリメイク事例も。
こちらは譲り受けられた座卓をダイニングテーブルにリメイクしてお使いになりたいとのご依頼をいただいた事例。
天板の樹種は樺(カバ)。表面の塗装を剥がし、面取りを施して、ダイニングテーブル用の天板にリメイク。
塗料が導管まで深く入り込んでいたため、表面を削りできる限り除去しました。
脚はenstolオリジナルのダイニングテーブル「SiSi」のデザインで、ビーチ無垢材で製作。

ご不要になられた座卓の天板を剥ぎ直し、面取りを施して、ダイニングテーブル用の天板にリメイク。
独特の色彩が魅力的な木材は、アフリカ原産のブビンガという樹種です。
脚はenstolオリジナルのダイニングテーブル「Lidt」のデザインで、ビーチ無垢材で製作。

いかがでしたでしょうか。
enstolにはデザイナーをはじめ、家具製作や修理・リメイクの経験が豊富な職人が在籍しています。
お客様一人一人、家具一点一点に寄り添ったリメイクをご提案いたしますので、ぜひご相談くださいね。

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2023.07.07 公開

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